Last note〜バタフライ編
烏丸「なーんや、可愛いだけちゃうな。
えらい問題児預かったみたいや。」

青山「…どう、かな。」

烏丸は、さっき中富警視長が青山に放った言葉を気にかけていて、一瞬2人に沈黙が訪れたが、すぐに打ち消すように言った。

烏丸「中富警視の言葉、気にすんなや?
あの人…えー人やけど、たまーに痛いとこついてくるからなぁ。」

青山「……烏丸。」

烏丸「…何やねん……」

青山は、時折相棒らしい優しさを見せる烏丸の事も理解しつつあった。

青山「分かってるよ、サンキュ。」

2人の絆も、もう10年は経った。

相変わらずたまに言い合いはするが、

歳も歳だ。

二人の間には、穏やかな空気が流れるようになっていた……。


ーーーーーーー

ーCSS事務所ー

矢崎「……あげはちゃん、黒しか使わないの?」

カラフルな色鉛筆達に興味も見せず、
シンプルな黒だけをずっと握りしめていたあげは。

絵を描いていた手を止めて言った。

あげは「黒死蝶………ってゆうんだって。
お姉さん、知ってる…?」

矢崎「……っ//」

矢崎さんはその時、
あげはの悲しげな微笑みに胸が傷んだ。


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