Last note〜バタフライ編

矢崎「あげはちゃん!!///」

矢崎さんは真っ先にあげはに駆け寄った。

いつの間にか、気を失って眠っている。

難波「応援を呼ぼう!」

青山は、あげはから飛んでいく、
黒い蝶の行く方向を見た。

また灰のように消えていった方には、
縄が落ちていた。

ツン……!!

青山「……っ!!」

"Last note"が発動して、
さっきの戦闘に至るまでのビジョンが視えた。

縄の匂い、jumpのベルトの匂い、

あげはが、助けを求める為に黒い蝶を飛ばした光景まで…。
出来事からそう時間が経っていない為、
ハッキリとしたビジョンだ…。

強く、強く、何か……

混沌とした深い闇に包まれそうになった。

青山「……っ!?」

久しぶりに感じた嗚咽感。

烏丸「青山…そこが現場か?」

烏丸が話しかけるが、、


青山「待って!何か…いる!」

烏丸「いる…?」

青山は、朦朧とするビジョンの中で、

確かに視た。


ーーーーーー

"気安く、触るな!"

言い放ったあげはに重なるように、
誰かがいる?

青山(誰だ……?)

集中すると、初めて会った時にも見た、

少年だ………。


ーーーーーー

青山「……まさか?」

烏丸「なに視えたんや?」

青山「あげはちゃんの状況を少し、掴んだかもしれない。難波さん!
あげはちゃんの搬送先、特性保持者精神病院の方にして下さい!」

難波「え?分かった…」


青山は、この少年があげはの記憶の鍵になる事を悟った……。

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