Last note〜バタフライ編

ー「あげはが秘める者」ー

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あげは「………ん…?」

目を覚ますと、天井は綺麗な白だった。

青山「気がついた?」

あげは「青山…さん…っ」

矢崎「良かった、目を覚ましたね!」

あげは「お姉さんも…」

あげはは、2人が優しく見守ってくれているのが分かり、瞳を潤ませた…。


ここは、特性保持者精神病院。
青山は、ある可能性を考えていた。

青山「痛いとこないか…?わっ//」

身体を起こしたあげはが青山の腕の中に飛び込んだ。

あげは「う…ぁあーん!!///
わぁあんっ!ふぇ…っううっ!!」

普段は大人しい子だった。
でも、中身はまだ、少女のようで、
あげはは青山の腕の中で子供のように泣いた。

青山「怖かったな…。よしよし。」

矢崎「…うるっ。」

矢崎さんも、隣でその様子を見守った。

ーーーーーーー

白い廊下を歩いていくと、
その先に薄い灰色の部屋がある。

青山は、まだ少しふらつくあげはを連れて
、その部屋のドアを開けた。

青山「あげはちゃん、これからもう一度、精神鑑定を受ける。」

あげは「は、はい…。」

不安そうな顔をするあげはの頭をぽんっとすると、青山を見上げた。

青山「大丈夫。ついているから。」

あげは「…あの時、青山さんならきっと、見つけてくれるって…思ったの。
ありがとう、私を…見つけてくれて…」

青山「……うん。」
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