Last note〜バタフライ編
ツン……。

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川の水の匂い、

揺れる木々の葉の匂い、

水の音にまざり、
太鼓のような音楽が聴こえる。

羽織袴の、古い匂い。

何かを…奉る、踊り……

そしてその滝の中心には……

ザァーーーーーーっっ!!!!

白い着物を着た、少年が……

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あげは「クロハ……っ!!//」

青山「はっ!?//」

烏丸と矢崎さんが見守る中、
あげはは泉に足をいれた。

青山「あげはちゃん!?何する気!?」

あげは「つ…っ//」

"冷たい…けど、気持ちいいね!"

あげは「見つけなきゃ…//私が……」

あげはは、滝の中にはいると、
こちらを向いて座った。

青山「あげはちゃん……っ!//」

あげは「止めないで…私が…見つけてあげなきゃ!!//」

あげはは、両手を合わせ、
目を閉じた。

叩きつける、滝が……痛い。

あげは「……痛っっ//」

お願い………クロハの匂いを……




その瞬間、あげはの様子が変わった。

青山の視界に、黒い蝶たちが

現れ始めたのだ……。

青山「…まただ!」

烏丸「どうした?!」

青山「黒い蝶が出てきている…俺にしか視えない、あげはの"Last note"の特徴らしい。」

矢崎「jumpを見つけた時も…蝶がいるって言ってたわね。」

青山「あげはは今、クロハの匂いを探してるんだ…!」
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