Last note〜バタフライ編
田辺(あの子は!昨日は大人に紛れて小さくて気づかんかったが、まさか、記憶を取り戻したんじゃ…!?)

あげは「え……?」

家の匂いは、主人の匂いと言っても、
過言ではない…。

あげはは、田辺さんの強い警戒心の匂いを嗅ぎとったのだ。そして…

あげは「…おじさん、どうして私が
記憶喪失だって知ってるの…?」

田辺「えっ!?」(今、ワシ口に出したか!?)

青山「…(家の匂いで何か感じたのか!)
あれ?田辺さんは確か、事件後にここにいらっしゃったのでは?」

田辺「えぇ待て…!噂だよ!!事件後に他の別荘の人達から聞いたんだよ。」

烏丸「へーどこの別荘の人?」

田辺「そ、それは…と、とにかく!タオル貸したんだからもう出ていってくれ!
今日は忙しいと言っただろう!?」

青山「すいませんが田辺さん。
俺たちは今、あの事件の捜査で来てるんです。ご協力願えますか?」

青山はここでやっと、警察手帳を提示した。

田辺「警察だったのか!?//」
(おのれ…姑息な!!)

烏丸「ほらよ、あげはちゃん。」

烏丸が拭いたタオルの匂いを、
あげはに嗅がせた。

あげは「……!!匂いがする。
おじさん!!クロハは…どこにいるの?」
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