Last note〜バタフライ編
5人はあの奥の部屋に入った。

クロハがベッドに座ると、
隣にあげはも座った。

クロハ「さて、何から話そうか…」

青山「後になったら遅い。さっきの八百の神ってゆう奴の正体は知ってるのか?」

クロハ「あの方は、田辺製薬の下請け会社YATSUBIの社長だよ。」

烏丸「繁さんの噂話に出てきたな…」

クロハ「毎年、商売繁盛の為に田辺製薬とYATSUBIはこの伊豆の、あの"水龍の滝"で儀式を行なっていたんだ。」

青山「噂は本当だったのか。」

クロハ「僕は…田辺さんの養子として幼い頃からここに来ていた。
だけど…何故、養子が必要だったのか、今年知ってしまったんだ。」

あげは「養子…」

クロハ「あの二人は、商売繁盛のあの儀式のお供え物として、僕を滝に連れて行ったんだよ。」

青山「なっ!?//」

矢崎「そんな…いくら養子でも、お供え物って…まるで昔の儀式じゃない。」

クロハ「18年前、僕はある施設に置き去りにされた所を田辺さんに引き取られたんだ。
そして、今年その儀式の為に僕はまたここに。だけど……あの日。事件は起こった。」

青山「目撃していたのか!?」

クロハ「違う…違うんだ!別件なんだ。
知らないウチに実験体にされてた僕に、田辺さんと同じ、"battle"の特性が開花してしまったんだ…。」
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