Last note〜バタフライ編
あげは「っそんな事がっ…?」

烏丸「なんや…?それがショックで開花したっちゅー事なんか!?」

クロハ「違う!田辺さんの遺伝子を混ぜた、特別な液体。僕はその液体にずっと、浸けられてたって事だよ。」

矢崎「そんな人為的な開花なんて……//
あっていいわけない!」

クロハ「ううん。元々僕を引き取ったのは、その遺伝子と適合しやすいモノを持ってたから…開花する可能性の方が高かったんだって。」

烏丸「……っ!!それ知っとるわ。」

青山「どうゆうこと!?」

烏丸「生まれながらの、
"戦闘向き遺伝子"……やろ?」

クロハは頷いた。

烏丸「俺は本田警部のつてで、昔、同じ"Atack"の特性保持者と会った事があるんや。」

"Atack"は、"守備向きの遺伝子"であり、
対する存在に、"戦闘向き遺伝子"である、
"battle"って特性もあるんだよ。"

クロハ「開花したのは、去年の最初の儀式の日。七夕だ。
……あげは、このベッドの上、
あげはの中にいる僕が、座ったんじゃない?」

あげは「え?そういえば…」

青山「そうだな。」

クロハ「さっき座った瞬間、
あげはの中の僕が、青山さんに話してるのが視えたよ。」

青山「え、何故君が分かるんだ?」

クロハ「……たまにシンクロするんだ。
あげはの、二重人格は僕が与えたような物だから…。子供の遊びがあんな事になるとは思わなかったけど。」

あげは「……わたし達、何したの?」
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