(短編)初恋オムライス

キミが好き

(キミが好き)


「みうちゃん、喜んでたね。ウフフあっくん高い高いいっぱいやってあげてたね。ほんとに優しいな」


実は塾を抜け出してきてくれたっていうあっくんを、見送るためお店の外まで見送りにでた。


「久しぶりだったからね」


「やっぱり、あっくんってモテるね」


「モテるって、小さい子にだけだよ」


焦ったように言う彼をしたからじっと見つめた。


「ほんとかなー」


私を見つめ返して笑う彼は、少し髪が伸びてドキッとするくらいにカッコよかった。


「うん、ほんとだよ」


そして彼は鞄の中からゴソゴソと何かをとりだすと、目を合わせないでそれを手渡してきた。


「あの、これは」


「プレゼント。クリスマスだから」


照れくさそうな彼を見たらますます胸が高鳴ってくる。

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