エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「……え、と……」

必死に意識を奮い立たせて、なんとか質問に答えようとする。

「……すごく、嬉しかったです。ひまわりを選んでもらえて」

嬉しかったことには変わりない。送り主が誰であれ。

すると、目の前の顔が綻んだ。透佳くんがはつらつと、花が咲くように微笑んだのだ。

それはまるで私の振り袖にあるひまわりそのもので、鼓動が止まりそうになった。

こんな顔をして笑うなんて。胸の中が熱くなる。

彼のお父さまも安堵したようだった。透佳くんの肩にポンと手を置き、しっかりやれとでもいうように力を込める。

家族ぐるみのティータイムを楽しんだ後。

帰り際。おもむろに透佳くんは私へ一枚の紙を差し出した。

「今日はこれを、彩葉さんにお渡ししようと思って来ました」

二枚に折られた白いA3用紙。開いて私は言葉を失う。

「婚……姻……届け……?」

署名欄の左側、『夫になる人』と書かれたその欄には、すでに彼の名前が入っていた。

右側、『妻になる人』の欄は、早く書いてと言わんばかりに真っ白である。
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