【女の事件】とし子の悲劇・3~翼をなくした白鳥
最終回
8月25日の夕方6時前のことであった。

恐ろしい雷鳴がとどろいた後、激しい雨がドザーと降りだした。

ファミマのバイトを終えたアタシは、裏口から出てマンスリーマンションに帰るところであった。

レモン色のTシャツとボブソンのジーンズ姿で赤茶色のバッグを持っているアタシは、JRあいの里教育大駅まで歩いた。

その時に、降り悪くアイツと会った。

この時、アタシの身の危険がすぐそこまで迫っていた。

アイツは、やせこけて弱々しい声でアタシに助けを求めた。

「とし子…」
「何なのよあんたは…どうしてアタシのもとに来たのよ!?あんたとアタシの夫婦関係は…とっくに破綻したのよ!!」
「なあ…助けてくれよ…とし子…」

アイツは、アタシに助けを求めるためにせまった。

イヤ…

やめて…

あんたとアタシの夫婦関係は…

破綻したのよ…

やめて…

アイツは、なおもアタシに迫っていた。

アタシは、壁に追い詰められた。

「とし子…逃げないでくれ…この通りだ…」
「イヤ!!やめて!!やめて!!」

アイツの両手が、アタシの方へ伸びた。

アタシは犯されそうになった。

助けて…

お願い…

アタシが悲鳴をあげようとしていた時であった。

アイツを探し回っていた5~6人のチンピラたちが現れた。

「アニキィ!!」
「あきひろか!!」
「よし分かった!!オドレあきひろ!!」

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

やくざの男は、トカレフでアイツを撃った後にその場から立ち去った。

アイツは、やくざのトカレフで撃たれて倒れたが、なおもアタシに助けを求めた。

「とし子…苦しいよ…助けてくれ…痛いよ…痛いよ…とし子…」

アイツは、アタシの前で死んだ。

この時、雨はさらに激しさを増して降っていた。

アタシの髪の毛と衣服がずぶ濡れになって、レモン色のTシャツからユニクロブラの形が外から見えていた。

アタシは、真っ赤な目でアイツをにらみつけながらワナワナと震えていた。

何なのよ…

あんたは何なのよ…

アタシにきついイカクを加えておいて…

急に困った時に…

アタシに求めてくるなんてサイテーだわ…

アタシは…

あんたのことを許すことができない…

アタシの真っ赤になっている目から、血液まじりの涙がたくさんあふれていた。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【母子恋愛】かあさんの子守唄

総文字数/8,665

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『かあさんの唄』の続編です。
私のしあわせな結婚

総文字数/75,066

その他26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
本当に幸せな結婚と言えますか? 幸せな結婚の定義とはなにか…を問う激辛ヒューマンドラマです。
【女の事件】黒いバッジ

総文字数/32,327

その他7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
子どもが友だちの家にスマホを置いて帰った問題が原因で、家庭崩壊が発生した。 事前注意・『イーエブリスタ』『ベリーズカフェ』『カクヨム』『無料で読める大人のケータイ官能小説』の4サイトで同時公開していますが、『イーエブリスタ』『ベリーズカフェ』『カクヨム』では『深刻な社会問題』をテーマにして描いています。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop