結婚って、こんなんでしたっけ!?  ~私と課長の成り行き結婚~
金屏風の前、次々に現れる招待客。

会社の元同僚たちにお互いの友人、名前も知らない親戚や両家の
関係の人達。

思ってたより多いな~。

全てを親たちが仕切っていたため、招待した人数も分かっていない。


そして、色打掛にお色直し。

頭には、金色や鼈甲の簪がシャラシャラいっている。

真っ赤に金の刺繍に豪華な柄の色打掛・・・お、重い。


会場の扉の前で、課長と並ぶ。

扉が開き、ライトに照らされ入場するが・・・。

高砂の席、遠くないか!

それよりも、この人、人、人・・・多くない!

びっくりする人の多さに、呆気にとられる。


しゃなりしゃなりとお淑やかに歩みを進め、高砂の席につく。

来賓の挨拶が続く中、その中に西園寺グループ会長が・・・。

“エッ!会長まで、社員の結婚式に出てくれるの!?”

「えー、久宝課長は我が社をしょって立ち・・・・我が西園寺
 グループの未来は久宝君に掛かっていると言っても過言では
 ないでしょう。
 今日は、ご結婚おめでとうございます。」

“課長って、凄い人だったんだ。
 会長にまでこんな言葉をかけてもらえるなんて”

私は、素直に会長の言葉に感動していた。

まさか、結婚式の後になり衝撃の事実を知る事になるとは・・・。

そして、家族の中で知らなかったのも私だけだったとは、この時の
私は知る由もない。




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