今日もキミに甘え放題
今だって家に帰ったらたくさん悠くんに甘やかしてもらうぞ、という気持ちでいるのだから。
両親にすらもあんな風に甘えられない。
まさに悠くん限定である。
「そういえば今日、小テストあるじゃん!
最悪!忘れてた……」
由良ちゃんの声にハッと我に返る。
あぶない、友達といるのに悠くんのことを考えていたなんて。
ポロッと悠くんの話をしてしまう恐れもあるため、慌てて考えるのをやめた。
「そ、そうだね!
苦手科目だから頑張らないと……!」
「えらいなぁ、彩葉は。
ちゃんと勉強してきたんでしょ?」
なぜか褒められ、よしよしと頭を撫でられる。
由良ちゃんにも甘やかされているようだ。