陽点 心の中の太陽
私は 富永さんに 離婚の意思を 伝えた。
『4月中には 家を出るつもり』
『俺にできることがあれば 何でも言って』
『ありがとう。でも 離婚が成立するまでは 会えないよ』
『そうだね。寂しいな』
『主人に 富永さんのこと バレたら 離婚できなくなるから』
『俺 待っていてもいい?』
『待っててくれるの?』
『久美子の 太陽みたいな 笑顔 見たいから』
富永さんの言葉に 涙が溢れる。
富永さんとの 将来を 考えている訳では ないけど。
富永さんの存在が 私の支えに なっていることは 確か。
私は 温かい心を 取り戻せるのだろうか。
太陽みたいな笑顔を 見せることが できるのだろうか。