最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「それなら良かった。このフランスに一花を連れて来たのは、確かに君が落ち込んでたっていうのもある。だけど、本当は……もっと大事な目的があったからだ」


「大事な目的?」


それって、いったい……


聞きたいけど……聞くのがすごく怖い。


「一花、少し歩こうか」


「あ、はい……」


私達は、そのまま黙って真っ直ぐ歩いた。


リュクサンブール宮殿が少し遠くに見えて、目の前には可愛いお花がたくさん咲き誇っているところまで来た時――


絢斗は、ふいに立ち止まった。


そして、私のことをじっと……見つめた。


いつもの絢斗らしくない、ソワソワした感じが伝わってくる。


どうしたの、絢斗……


お願い、何か言って……怖いけど、やっぱり……


ちゃんと聞きたいよ。
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