最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
だけど、こんな急展開あっていいの?


「そ、そうですよね……す、すみません」


「別に謝らなくていい」


「はい、すみません。あっ! すみません」


もうわけがわからなくなってる。


完全に舞い上がってるよ、私。


こんなどぎまぎした姿、見られたくないのに。


恥ずかし過ぎて、穴があったら入りたい気分だ。


「あと、君に話がある。悪いが、食事のあと少し時間をくれないか?」


「えっ、私に話ですか? あ、時間は全然、大丈夫ですけど……」


話って、何だろう?


きっと仕事のことだろうけど……


ちょっと待って、私、何か失敗しちゃったのかな?


注意されるの?


それならわざわざ食事の後にしないでほしい。


すごく気になってしまうよ。


仕事以外で総支配人と話すのは初めてだったし、この状況に全く慣れない。


せっかく美しく咲き誇る桜の木が目の前にあるのに、それを鑑賞するどころか、緊張はどんどん増していくばかりだ。
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