最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「確かにプロポーズは感動しました。でも、今、僕が『嬉しい』って言ったのは……プロポーズのことじゃなくて」


その言葉をさえぎるように料理が運ばれてきた。


ちょっと気まずそうな茅野君。


「うわぁ、すごく美味しそう」


「……ですね。食べましょうか」


私達は、まず、とても美味しい料理とワインを味わうことにした。


そして、聞きたかった仕事の話も含め、他愛もない話をしていたら、あっという間に1時間以上経っていた。


「松下さん。良かったら少し外で話しませんか? 近くに広い公園あるんです。桜も咲いてて綺麗ですよ。ほら、今日、ゆっくり桜を見る時間なんてなかったから」


さりげなくニコッと笑う茅野君。


私とは1歳しか違わないけど、笑顔が可愛すぎて、もう少し年下にも見える。


「そうだね。私も桜見たい」


この前、絢斗と見た桜並木。


あの時、私はドキドキし過ぎて、正直あまりちゃんと桜を楽しめなかった。
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