最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
嘘みたいな告白だった。


茅野君が、私のことを好きだったなんて、本当に1ミリも気づかなかったから。


「一花さん」って……


そんな風に名前で呼ばれて、ちょっと嬉しかったけど、やっぱり……


「ごめんね。茅野君みたいな素敵な人が、私みたいな地味な女を好きになるなんて、ちょっと信じられないかな。たくさんいるガールフレンドのうちの1人……とかなら、まだ納得できるかも知れないけど」


「ガールフレンドなんて1人もいませんよ。ずっと一花さん……あ、名前で呼んですみません。僕は、ずっと一花さんのことだけを想ってましたから。ホテルにいる時も、コーラスしてる時も、家にいる時も……ずっと。一花さんがいてくれたから、僕は何でも頑張れたんです」


「そんな……茅野君の周りには、私なんかより可愛い子、山ほどいるでしょ? よりによって私なんかを好きになるなんて、やっぱり変だよ」
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