最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「そうなんですか。ホテルを舞台に小説を書かれるんですね。とても嬉しいです。次回作、楽しみにしています。ただ、そういうお話しでしたら、私ではなく、1度広報に相談してみます」


「いや……それなら遠慮しておくよ。俺は……松下一花さん、あなたから話を聞きたいから」


えっ……そんなこと言われても……


「ですが、私では作品にするために必要なお話が十分にできないかと。工藤様の小説は、必ずベストセラーになります。ですので、詳しく、しっかりした者の方がお役に立てると思いますので」


コンシェルジュとしては、NOと言いたくなかったけど、さすがにこんな大役は……


私はまだ未熟だし、ホテルの細かな内情についてはわからないことも多々あるし。


工藤様にも失礼だと思った。


「俺の言うこと……聞けないの?」


「えっ!?」


工藤様は、急に私の肩を壁に押し付けた。
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