最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
窓の外を見たら、もう、少し日が傾いていた。


「うわ、眠っちゃった……」


私は、慌てて身だしなみを整えた。


今日からお世話になる絢斗のために、何か作ろうと思ってたんだ。


私は急いでマンションを出て、歩いて5分くらいのところにあるスーパーに向かった。


普段から良く利用する店だ。


今日は……


そうだな、パスタにしよう。


自分以外の人に食べてもらうための買い物って、いつもと違って何だかワクワクする。


どんなパスタにしようか、そんなことを考えながら、店の中を回るのが楽しかった。


自分のためだと、買い物が面倒に感じる時もあったのにね。


不思議だな。


いろいろ買ってスーパーを出た私は、帰り道の魚屋さんにも寄ってみた。


正直、気になってはいたけど、なかなか入れずにいたお店。


1人暮らしなら、きっと、これからも寄ることはなかっただろう。


「いらっしゃい」


優しそうなおじさんが、威勢よく挨拶してくれた。
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