バイオレット・ダークルーラー



「りりか、朱里ちゃんとお話してみたかったんだー。りなりなのお友達でしょ?クール系美人さんって有名だもん」

「…りなりなって…、笠井莉菜ですか?」

「うん!小中高って一緒なの。りなりなの目に狂いはないからねー。性格の良い悪いは一瞬で見抜くんだよねあの子」



…莉菜ってそもそも花村さんの知り合いだったの!?全然知らなかった…!



「…って、ごめんね朱里ちゃん。ちょっと足が痛くて…」

「えっ!本当にごめんなさい…っ!保健室の先生呼んでくるので、」

「大丈夫!ちょっとひねっただけだと思うからぁ、保健室までついて来てくれないかなぁ…?」

「あっはい!もちろんです行きます行かせてください…!」



わたし、一昔前だったら自害すべきレベルだと思う。

こんなに可愛らしくて華奢な花村さんに怪我を負わせてしまったんだ。…お詫びの品と、ご家族に謝罪にも行った方がいいよね、それから…。



とんでもないことをしてしまったよ…っ。

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