バイオレット・ダークルーラー



紫月の腕の中で眠るように亡くなった支配人。

彼は学生時代から株で大儲けし、大人になってからは様々なお店の経営者として名をはせていたのだという。


その父親である創設者様は、未だ伝説と言われる経営者兼大金持ち。彼はその片鱗を継いでいたのだろう。

創設者様はかつて今の麗蘭街のもととなる街を買い、再開発を自らのお金だけで進めたそうだ。



「それにしても、ユウスケとイチヤ…。まさか支配人様とグルだったとはネ!あんなに心配したのに!」

「…ふふっ。支配人の身辺整理を手伝っていたなんて、びっくりだよね」

「本当だヨ。ボク悔しいからふたりにケーキおごらせたんだっ」

「そうだったの?わたしも食べたかったなぁ」

「…シュリーや氷雨にも残していたんだけどネ、食欲が勝って食べちゃった。ゴメンネ…」

「あははっ!マッシュらしいっ」

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