イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
……あっ、でもそっか。
向葵くんを応援するわけであって、べつに私を応援してるつもりはない。
だから私がそれに気づかないで当たり前なのかも。
「でも、結衣ちゃんと仲良くしてたね」
「えっ?な、仲良く?」
佐野くんと私が…?
何かの間違いなんじゃないですか、そう尋ねようとしたけど、向葵くんの言葉が先に出てきたから、私は口をつぐむ。
「康太。結構好き嫌い多いから」
えっ?
食べ物か何かの話?
どうしていきなりその話題が飛び出したのか不思議で「…好き嫌い?」とポカンとしていると、それを見た向葵くんがクスッと笑った。
「康太、女の子に対してあんまり好感持ってないっぽいんだよね。だから、いつもなら初対面の人には自分からあまり話しかけないんだけど…」