イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
「もうっ!奈央ちゃんのケチ!」
むすーっと頬を膨らませて怒る私。
それを見ても何ら動揺もしない奈央ちゃんは「もう相談終わったのなら続き読むけど」と小説を手に取ろうとする。
「あっ、嘘です!ごめんなさい!もう少し相談にのってください…」
奈央ちゃんにすがる私を見て「もーっ…」と呆れてため息をつく奈央ちゃん。
「相談にはいくらでものるけど、自分の気持ちに気づけるのは自分自身しかいないんだからね」
「難しいよぅ……」
「うん。難しいけど、悩みなさい」
私の頭を乱暴に撫でながらそんなことを言う奈央ちゃん。
「……なんか、いつもよりスパルタすぎないかな……」
「結衣にはこれくらいしないとすぐに甘えちゃうからね」