イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
髪の毛の隙間から覗く耳が、ほんのりとピンク色に色づいていた。
私は、思わず、ドキッと胸が鳴る。
今まで頭を抱えていた向葵くんは、ゆっくりと私の方へ顔を向ける─…
視線が重なったあと。
「俺、よっぽど結衣ちゃんのことが大好きみたい。」
ドキっ──
そんな甘いセリフをささやかれた。
向葵くんの言葉一つ一つに心を乱されてしまう私。
胸の奥が、ぎゅーっと苦しくなる。
それなのに嫌じゃないって………
漫画で読んだものと、全く同じだ。
こんなふうにドキドキしたり苦しくなったりするんだ……。
無意識に握りしめていたスカートは、くしゃりとよれていた。
突然「あ、そうだ。」と声をあげた向葵くん。