イケメン男子と疑似恋愛⁉︎


「じゃあ、教室まで一緒行っていい?」


いきなり三浦くんが、そんなことを言うから、驚いて「えっ…」と声を漏らす私。

三浦くんが教室まで……?


「ダメ…?」

「ダメ…ってわけじゃないんですけど、三浦くんがいると目立っちゃうから…」


クラスメイトは、きっと驚く。

どうして人気者の三浦くんと私が一緒にいるの、って、女の子は特に思うはず。

私は、平凡な女の子。

だからクラスでも特に目立つわけでもなく、ひっそりと過ごしているようなもので…


「えっと、その…」


三浦くんを傷つけないよう言葉を選ぼうとするけど、適当な言葉が見当たらない。

──すると、三浦くんが。


「それならこのノートだけ一緒に運んでもいい?」

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