イケメン男子と疑似恋愛⁉︎


──すると、立ち止まる私に気づいた三浦くんが、スマホから視線を私へと向ける。


「あれ。日坂さん来てたんだ」


私を見てにこりと微笑む三浦くん。

ドキっ──

その表情に、ときめいた。


……三浦くんの笑顔、破壊力がすごすぎて、毎回ドキドキしてしまう。


「てか、日坂さん。そこに立ち止まってどうしたの?」

「あっ、えと…!」


ど、どうしよう。

まさか“三浦くんの姿に釘付けになっていた”なんて言えるはずないし…!


「えー…っと、空!空があまりにも綺麗すぎて…!」


慌ててそう言った私は、空を指差してなんとか誤魔化してみる。

< 60 / 335 >

この作品をシェア

pagetop