イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
開いてくれた……
私、心を閉じていたってこと?
……ああ、でもそっか。私、今まで三浦くんに無意識のうちに心の中を見せないようにしてたのかも。
そこからは誰にも見られないようにと厳重にカギをかけて守ってた。
でも、それってダメだよね。
だって私が“恋したい”って言ってたのを聞いて、三浦くんが提案して、それを承諾したのは私なのに。
その本人である私が、本当の理由を隠していたら「恋」なんてできないよね。
「まあ、俺が無理やり聞いたみたいな感じでもあるんだけどね」
そう言うと、苦笑いをして頭をかく三浦くん。
「ち、違います!」
「え、日坂さん?」
ハッとして気づいたときには、声を出してしまっていた私。