こんな溺愛、きいてない!
「……ふーん」


な、なんだろう、野生の勘?


「で?」


「……で?」


「間違えなく、なんかあったよな、それ」


「……な、なにもありませぬ!」


あるも、ないも!
あっちゃいけないことだし!


「あのさ、ちゃんと断った?
凛花には俺がいるから、無理って。

深い関係になりすぎて、
もう離れられないから、

全然無理って」


「こ、断るとか!」


そもそも、それがおかしいよ!

だって、鈴之助は家族なのに!


と、つぎの瞬間。


ちゅっ。


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