こんな溺愛、きいてない!
私の教室の前に
到着すると、

遥先輩が
ポンと私の頭に手をのせる。


「あんまり考えすぎるなよ」


「うん」


「それから
弁当、美味かった。ありがとな」


嬉しそうに笑う遥先輩の笑顔が、

窓から差し込む
太陽の光に溶けて輝く。

こんなに喜んでくれるなら、
お弁当、作ってきて良かった。

いざというときには、
いつも遥先輩が力になってくれて、

遥先輩の存在に、
すごく、励まされてる。


「いつも、ありがとう」


遥先輩に、笑顔で伝えると
遥先輩の極甘の笑顔に包まれる。


やっぱり、遥先輩の笑顔は
すごく素敵で

きゅっと胸の奥が痛くなる。


すると。


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