こんな溺愛、きいてない!
放課後、
私の教室にやってきた遥先輩に
さっと背中を向ける。
「お待たせ、ハニー」
「私は、ハニーという名前ではありません」
「なんだよ、それ。
急にAIっぽくなっちゃって。
あ、もしかしてそれ、新しいプレイ?」
ぷいっ。
「あ、ここでキスしてほしくて
拗ねちゃった?」
ぷいっ。
「は? なにその態度」
声を尖らせた遥先輩に
あごをぐいっと持ち上げられて、
みんなの視線が突き刺さる。
み、みんな、見てるっ。
「触らないでっ!……くだ、さい」
思わず大きな声をだすと、
教室が静まり返った。
遥先輩がこんなことばっかりしてくるから
いけないんだ。
ムッとしている遥先輩に気づきつつも
ぷいっと顔をそらす。
悪いのは私じゃないっ。
私のことなんて
放っておいてくれたらいいのに!
そしたら、こんなに
注目を浴びることだってなかったのに。
「凛花、お前のそれ、
先輩に対する態度じゃねえよな?
この学校、上下関係厳しいの知らなかった?
しつけがなってねえから、オシオキな。
さ、行くぞ」
怒り狂っている遥先輩から
視線をそらす。
「いかないっ!」
「へえ……、俺に逆らう気?」
もう、このひとの言いなりになんて
ならないっ。
勝手なことばっかりしてきて!
私の教室にやってきた遥先輩に
さっと背中を向ける。
「お待たせ、ハニー」
「私は、ハニーという名前ではありません」
「なんだよ、それ。
急にAIっぽくなっちゃって。
あ、もしかしてそれ、新しいプレイ?」
ぷいっ。
「あ、ここでキスしてほしくて
拗ねちゃった?」
ぷいっ。
「は? なにその態度」
声を尖らせた遥先輩に
あごをぐいっと持ち上げられて、
みんなの視線が突き刺さる。
み、みんな、見てるっ。
「触らないでっ!……くだ、さい」
思わず大きな声をだすと、
教室が静まり返った。
遥先輩がこんなことばっかりしてくるから
いけないんだ。
ムッとしている遥先輩に気づきつつも
ぷいっと顔をそらす。
悪いのは私じゃないっ。
私のことなんて
放っておいてくれたらいいのに!
そしたら、こんなに
注目を浴びることだってなかったのに。
「凛花、お前のそれ、
先輩に対する態度じゃねえよな?
この学校、上下関係厳しいの知らなかった?
しつけがなってねえから、オシオキな。
さ、行くぞ」
怒り狂っている遥先輩から
視線をそらす。
「いかないっ!」
「へえ……、俺に逆らう気?」
もう、このひとの言いなりになんて
ならないっ。
勝手なことばっかりしてきて!