医者の彼女
和弥「まずはこっちな。これ咥えて。」

機械に繋がった筒状のもの(マウスピース)を
咥えさせられると、鼻にクリップをつけられた。

「んっ‼︎んーーーー⁉︎」

軽くパニックだ。

和弥「悪い悪い。笑
検査に必要だから、ちょっと我慢な。」

"悪い"っていう割に全然心こもってない。

笑ってるし…。

和弥「はい、もう一回咥えて。
言われた通りにすれば大丈夫だから。」

もう一度、マウスピースを咥え検査がはじまった。

ちなみに検査をするのは別の人で検査技師なんだとか。
隣にちゃんと和弥さんも居るけど。

マウスピースを咥えた状態で息を吸ったり
吐いたりするだけなんだけど、意外と辛い。

しばらく機械をみてた和弥さんだったが、顔を上げて

和弥「…それ全力だよね?手抜いてる⁇」

頷きかけて、慌てて首を振る。
めっちゃ全力でやりましたけど…

和弥「…だよね。うん、大丈夫。じゃこれは終わり。
次、こっちね。」

今度は大きな機械の前に座らせられる。

和弥「基本はさっきみたいにコレを咥えて、
ここに座ってるだけでいい。こっから薬が
出てくるから、それを吸ってもらう。いい?」
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