医者の彼女
検査が始まりしばらくすると…何となく
喉の奥の方がモヤモヤするような感覚に陥った。

…咳が出る。

直感的にそう思い、怖くなって息を止めるが、
すぐに限界がきて、思わず息を大きく吸ってしまう。

技師「先生っ‼︎」

技師さんの声とほぼ同時。

「んっ…ゴホッゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ」

和弥「ちょっとごめん‼︎」

すぐに注射を打たれベットに寝かされる。
指にはパルスオキシメーターをつけられ、
数値を確認し、酸素マスクも付けられる。

そんなに大袈裟にしなくても…

直ぐに発作は落ち着いた。
呼吸も落ち着いたのを確認し、聴診をされる。

和弥「ん。大丈夫だろ。
…そんなことより。何で息止めた?」

バレてた…

「…なんか喉が変な感じて…その、怖くなったので…」

はぁ…とため息。

聞くと、数値的にも怪しかったから様子を確認して
止めようとしていたらしい。そこで突然
大きく息を吸ったのが、激しく気道を刺激し、
こうなった、と言うことだった。

「…ごめんなさい。」 

和弥「まじで、心臓に悪い。」

ちょっとハプニングもあったが、何とか検査も終了。
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