医者の彼女
診察室に入ると看護師さんが1人いた。

和弥「田中さん、悪いけどこの子のバイタル測定だけ
お願いしていいかな。それ終わったら休憩
入ってもらっていいから。」

田中「はーい、ではこちらにお願いします。」

田中と呼ばれたこの看護師さん。
和弥さんに対しての返事は明るいけど、
私に向けられた言葉は何となくトゲのある言い方…

あ、多分この人和弥さんの事が好きだ…

まぁ、そうだよねー。イケメンだもんね…

…ちょっとだけ胸の奥がチクッとなる。

その看護師さんは体温計を持ってきて、
無言のまま熱を測り始める。
指にはパルスオキシメーターをつけられ、
数値を確認している。

…ん?なんか見られてる?

目が合うと、すぐに視線と機械を外され、
数値をメモしている。

そのタイミングで体温計が鳴り、
私から受け取るとそれもメモする。

そして無言のまま全て測り終わると、

看護師「先生っ。測り終わりましたよー!熱は…」

和弥「ん、ありがとう。メモそこに置いといて。
ご飯行っていいよ。…お疲れ様」

わぉ…和弥さんって看護師さんにも結構
素っ気ない態度なんだ…。
< 41 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop