医者の彼女
看護師さんがいなくなると、

和弥「さてと…なぜ呼び出し喰らったかわかってるな?」

グッと近づいてくる和弥さん。…思わず目を逸らす。

「…た、たぶん。」

和弥「発作が起きたらすぐ連絡っていったよな?」

「昨日は夜遅くて…。今日朝から行くつもり…
だったんですけど…起きれなくて…」

和弥「…来るつもりだったんだ⁇」

いや、あわよくば…とは思っていました。
昨日の人が医者じゃなかったら、間違いなく
私はここにいないわけで…

なんて事言えないからとりあえず頷く。

和弥「はぁ…。とりあえず、信じよう。じゃ、
次、薬の勉強し直そうか。薬出して」

薬…
あっ。まずい…

「えっとー、薬は…」

和弥「持ってないはずないだろ。…出して」

「…はい。」

和弥「これ、どういうこと?ここ、
残りの回数なんだけど、おかしくない?」

「っ…」

…なんでそっちがバレた⁇

和弥さんが持ってるのは発作用の薬。

確かにそう、病院から帰った次の日の夜、
急に苦しくなって使ったのは間違いない。

発作時間も短かったし、連絡して病院に連れて
行かれるのが怖くて連絡するのを怠ったのは事実。

"病院に連れて行かれるのが怖くて連絡しませんでした。"
なんて言えない…
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