医者の彼女
病院の日。

みさき「おはよー!てか今日の服可愛くない⁉︎
…あ、病院だからか♪」

テンション高めなみさきに服装をイジられる。



確かに、ちょっと意識はしたけどさ…


「そんなんじゃない、てか普通でしょ。」

平然を装って対応する。

みさき「よく言うよ、スエットで来るような子が‼︎」


…図星。

「い…いつもじゃないでしょ!たまたまだから。」

みさき「またまたぁ、照れちゃって」

「てっ…照れてない。」

みさき「でも、学生とは言えウチらもハタチだからね。
身嗜みくらいはキチンとしとかないと…
看護師にナメられるしね‼︎」

「……」


もう何も言わないでおこう。
みさきを置いて教室に入る。



ー夕方ー

授業が終わって病院に向かう。

今週も3人を引き連れて。

来てくれるのはありがたいけど、相変わらず
テンションが高い…

予約時間より早く着いてしまったので
病院内のカフェで時間を潰す事にする。

花凛「あ‼︎ねぇ…見て!あの人、誰だっけ?
飲み会にいた人じゃない?」

みさき「えっ!どこ⁉︎」

花凛「ほら、あの紺色のシャツ?なんて言うの、
手術の時とかに来てそうな…」

友里「あぁ、スクラブってやつじゃない?
…あ、慶太さんじゃん!」

みさき「本当だ!かっこいい…休憩中かな?」

友里「声かけたら怒られるかな⁇行っちゃう?」

みさきと友里がこそこそと喋っている。

「…やめとこう、仕事中でしょ。
てか、そろそろ行こ。時間になるし…」

…気付かれる前にこの場を離れた方がいい。

そう思って飲んだグラスを片付けていると…

慶太「…亜妃ちゃん?」

…気付かれました。
< 93 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop