医者の彼女
切ない気持ちを抱きながらも診察室を出る。

以前言われた看護師の言葉が蘇る。

…分かってる。

釣り合わないことも。
そんな事思われてない事も…。

ダメだ、仕事いかないと‼︎
こんな事考えてる場合じゃない。

薬代も病院代、学費稼がないと。


病院を終えて、その足でバイトに行く。

病院で和弥さんに言われた事が頭によぎる。

和弥さんの言う事はごもっともだし…
私もこれ以上発作とかに悩みたくもないけど。

でも生きるためだもん‼︎

そう思ってもやっぱり少しは罪悪感もあったり。

他の仕事も考えてみたけど、働ける時間の融通が
効くのと、お金を考えると今の所は辞めれない…

店長も良い人だし、分かってくれてるのもありがたい。

働ける間はしっかり働こう。

そう思って、働ける日は出来るだけお店にでていた。






ー金曜日ー

週末はお客さんが多い。

土曜日は学校も休みだから、ラストまで働ける。

夜が更けるに連れ、お客さんも増えてきて、
バタバタとしていた。

店長に休憩を取るように言われて、
軽くご飯を食べて薬を飲む。

よし、復活。もうひと頑張り‼︎

休憩を終えて戻ると見覚えのある顔が…。
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