世界No.1の総長と一輪のはにゃ2




はにゃりの小さな手と自分の手の大きさを比べていたら。



「しゆー?」



はにゃりはくるりと後ろを向いて俺の顔を覗きこんできて。



「寝るか」



気のせいだと思うことにして一緒に布団に入った。



「おやすみ、はにゃり」


「おやすみ!」




いつも通り、彼女は俺に抱きついてきて眠る体勢に。
小さな体だから、力を込めて抱きしめたらつぶれてしまいそう。




……まじで気をつけねぇとな。
つーか……。



はにゃりの頭からぴょこんと生えた、このふわふわの猫耳。
もしかして、今、触り放題?



俺はそっと猫耳に手を伸ばす、が。
触れる直前で猫耳がぴょこぴょこ動いて、手を引っ込めた。



俺に抱きついていたはにゃりはもぞもぞと動いて、顔を上げると不思議そうな表情。




まだ触ってねぇのに、こういうのはわかるもんなのか?
だったら。




「猫耳、触って寝てもいい?」




本人に許可を取ろうと聞いてみた。




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