世界No.1の総長と一輪のはにゃ2




「くすぐったいからだめ」



すると、はにゃりはそう返して布団の中へと潜っていく。



「ちょっとだけでもだめ?」



布団の中へと潜ったはにゃりに聞いてみると、ひょこっとすぐに顔だけ出した彼女。
それから、



「ちょっとだけだよ」



そう言ってくれて。



俺は「さんきゅ」と言ってから彼女に手を伸ばして、猫耳に触れる。



ふわふわ。
ずっと触っていたくなる柔らかさ。



ずっと触れていたら、



「頭もにゃでて」



と耳に届く声。
言われた通りに頭を撫でてあげると、はにゃりは気持ちよさそうな表情をした。



……可愛い。
可愛すぎる。



それから俺ははにゃりに「もう寝る」と言われるまで頭を撫で続けた。
そして、はにゃりが眠りについたあと。



俺ははにゃりの猫耳に再び触れながら眠った。




< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop