不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下


カケルくんに連れて行かれる前、
私はこう言ったけど、みんなに聞こえただろうか。


 


目を閉じる前に見た、みんな顔が忘れられない。







私を姫だと言ってくれた。


仲間だと言ってくれた。


けど、こんなお別れになって本当にごめん。






怪我をしながらも突き進むみんなの事を、


放っておくことなんて、もう私には無理だったの。





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