不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下





ーーーーーバン!!!



響く銃声に、スローモーションのように倒れていくアカリ。



『……へ……?』



私の手を握ったまま、覆い被さるように倒れたアカリは、魔法陣を塗り替えるように地面を赤で染めていく。



『待って、ぅ、うそ…お願い、待って……』


震える私の声も虚しく、アカリは力を失ったようにピクリとも動かない。


銃口をこちらに向けているのは、

「こ、これ以上邪魔されてたまるか…っ!!」


気絶したとばかり思っていた吉田。


私はそんな奴を気に留める間もなく、アカリの身体を抱きしめ、力を発動させた。


『っ、治って…!!お願い……、治れ…!!』
 

それでもドクドクと広がっていく血に、力が弾かれる感覚。

もしかして、アカリが言ってた無効化って、このことなの…?

尚も広がり続ける血は、私を混乱させた。




『何で…?どうして…?!お願い、アカリ!!私を受け入れて!!生きて…!死ぬなんて私が絶対許さないっ!!!』


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