不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「そ、そんなこと出来るわけないだろ?!力を使えるならまだしも、俺たちはここじゃ無能だ!」
「そう、だから外からやるんだ」
「だめだ、それじゃ遅い…!」
俺たちは外の世界から帰って来たばかりだ。
次に外出許可が出るのは良くて数カ月後…。
その頃にはリンは目を覚まして手遅れだ。
「やってもらうんだよ」
「何言って……」
「何の為に僕がベラベラ喋ったと思ってるんだか」
非政府公認研究所、
ここの存在を知って、研究所を壊してくれる奴ら…
もしかして…
「……記憶消してないのか…?」