愛する人を見つけた
19

東中野の駅から 歩いて10分。

何度か 来たことがある 麻衣のアパート。


私の部屋と 同じような1DKの部屋。

チャイムを押すと 麻衣はドアを開いて
 
「ユズ、やったね!」

と叫んだ。
 

「麻衣のおかげだよ。色々、ありがとう。」

私は 途中で買った ケーキとシャンパンを差し出す。
 
「夜通し ノロケ 聞くからね。」

と麻衣は笑う。

私は、弾ける笑顔で
 
「本当にありがとう。麻衣。」

と麻衣に抱き着いた。
 

「ヨシヨシ。ユズ、よく頑張ったね。」

麻衣は 私を抱き締めて 背中を撫でる。

私は ふいに 涙が込み上げて 麻衣の胸で 号泣してしまう。
 

「ユズ。どうしたの。泣かないで。」

一瞬 驚いた麻衣は 私を 胸で泣かせてくれた。
 


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