もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~
「いいじゃん」
「ばかっ」
照れている顔を私にみられないように、恭が私の体を自分の方に抱き寄せる。

「俺も好きだよ」

不器用な言葉にもたくさんの愛が詰まっている。


「ボイラーどうにかしないとな」
急に現実に戻った私たち。

「まっ、しばらく銭湯に行くか」
「いいねー、銭湯」

穏やかに過ぎる毎日。

愛を確かめ合いながら、満たされる毎日に、幸せをかみしめる。
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