月刊ヤングMAGAZIN

「あ、内田さん、寝ちゃった…」



「ホントだ
だいぶ飲んでたよね
富田さんお酌してたよね」



「うん
ひとりでビール3本空けてた」



スー…スー…スー…



部屋が静かで内田さんの寝息が聞こえる



え…



富田さんとふたり?



スマホをチェックしてる富田さんのうなじが

色っぽかった



へー…

かわいいじゃん



「あのね…」



「え!なに?」



急に富田さんの声がして

驚いた



「内田さん寝たから言うけど…
私、今、好きな人がいるの」



「それって、彼氏候補みたいな?」



「うん…
その人がそぉ思ってくれてたら
付き合いたい
…
でも、どぉかな…
脈アリだったらいいけどな」



あなた達、仲いいわね♡

最近、富田と仲いいじゃん!



え…



まさか…




「その人も今彼女いないって言ってたし…
…
話してると楽しくて…
…
顔もまぁまぁタイプかな…」



えっと…



「同級生とか?
…
それとも、富田さんて
マッチングアプリとかするの?
…
それとも…
同じ職場とか?」



「同じ職場です」



「え!」



「シー!」



「社内恋愛?ってヤツ?」



「うん…もしかなったら…」



え…

やっぱり



オレ?



「だから社員旅行楽しみにしてたんです」



「へー…」



オレだとしたら…



オレ

OKするのかな?



「橘さんは新しい恋しないんですか?
…
ナギさんしか好きになったことないって
前に言ってたけど
それってよく考えると
もったいなくないですか?
…
橘さん、結構カッコイイし…
仕事も割とできるし…
…
あー、でも
ナギさんと別れてからミスってますよね
…
ナギさんと付き合ってた時の方が
生き生きしてて
仕事も頑張ってたのに…
…
だからきっと
また恋した方がいいですよ!
…
彼女作りましょ!
…
人生楽しんだ者勝ちです!」



へー…
オレって彼女いると頑張れるタイプだったんだ


内田さんも言ってたな

彼女いた方がやりがいが…って


って、気付いてる場合じゃないだろ!



それより気付いてる?

もっと大事なこと



やっぱり、絶対…

オレじゃん!



結構とか

割ととか

よくわかんないけど…



富田さんの好きな人って

オレじゃん!



「富田さんも、酔ってるの?」



「え、私、酔ってませんよ
まだお酒飲めないので…」



「じゃあさ…
ちょっと考えさせてくれる?
…
真剣に考えるから、オレ」



「ん?
はい、いいですよ!
…
じゃあ、そろそろ私
部屋に戻りますね!
…
おやすみなさい」



「おやすみ…」



富田さんは
寝ている内田さんに毛布を掛けて部屋を出た



そーゆーのいいよね

女子力感じる



男ならみんな好きじゃない?



うん

確かに…



富田さんなら

付き合ってみたいかも…



オレも酔ってる?

え、飲んでないよね?

まだお酒飲めないので…



< 361 / 380 >

この作品をシェア

pagetop