恋って西洋風グミの味?
お昼休みはただボーっとしていた。

放課後教室で待ってろと言うのが何なのか気になったままボーっとしていたら、友達に、「神菜がが授業サボるなんて珍しいね。こりゃ絶対別れたでしょ」と、的確なことを言われた。

確かにそうなんだけど。でもそれよりも今気になることはあの

何?何か言いたいことがあるわけですか?

松下さんとのことですか?

別に興味ないもん。


そう、それが本音なんだよ。

大槻が誰と付き合ってようが興味ない。

クラスにポツンと居る根暗君のことなんか興味ないんだ。

だって、あたしと関係ないでしょう?

てゆーかこの言い訳、逆に痛々しいけど…


「あっ…!!!」


思わず声をあげてしまった。


そうだ、キスされたんだった!!!


「どうしたの?神菜?」

思い出したら一気に顔が赤くなって一人赤面状態。

「別になんでもないっ」

そう言って振り切った。

でも、簡単に忘れられることじゃない。

クラスメートにキスされるなんて、そうそうあったことじゃないもの。

てゆーか普通ないでしょ?!

大槻、何考えてるのか全然分かんない。
< 47 / 78 >

この作品をシェア

pagetop