君と秘密のスキャンダル
#.7 君と秘密のスキャンダル


***



ポツポツと雨降り出した空、いつもよりどんよりしているのは俺の心の表れか……、




俺は傘もささず歩いていた。








あいつは「ごめんなさい…」と小さく消え入りそうな声を残して去って行った。


「え!白井咲良?!」
「やば本物?!」
「何かの撮影?!」


なんて辺りが騒然となった事で、あいつの存在が本物である事を嫌でも分らされた。




〜♪

ふと、流れるのはさっきのあの切ないラブソング。



おいおい、ケンカ売ってんのか、なんちゅータイミングだよ……





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