悪魔のご飯は愛情です
「俺はシルフだと思うね。シルフは風の精霊で、テオの母親は風の魔法に優れているから」

「いやいや、ケンタウロスだろ」

「悪魔か巨人かもしれないぜ」

最強の魔法使いの使い魔は強い力を持った存在に違いない、そう人々は思い想像を膨らます。そして、彼の使い魔を見た人々は「嘘だろ!!」と言ってしまうのだ。

テオの使い魔は、サキュバスの血を引いた最弱の悪魔だからだ。



テオが目を覚ますと、机の上には読みかけの本が散乱していた。昨日勉強している途中で眠ってしまったようだ。痛む体をさすり、「はあ……。今日が休みでよかった」と呟く。

テオは、街の中心にあるローガン家の屋敷ではなく、森の近くにある一軒家で使い魔と暮らしている。ここで暮らすには大きな理由があるのだ。

「あいつを起こして来ないとな……。ったく、あいつ本当に使い魔なのかよ」

テオはあくびをしながらパジャマから服に着替える。シャツの上からVネックの赤いセーターを着て、グレーのズボンを履いた。
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