イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「オレを、呼んで。美弥子」
「ん、慎、ちゃん……慎ちゃ……んぅ、っ……ぁ……」
どこもかしこも、彼に触れられるだけで、媚薬に浸されたみたいだ。
身体の奥から、甘く痺れてたまらなくて……。
自分じゃないみたいな声が、とろとろと絶え間なく漏れてしまう。
「もっと」
「あ、……っん……しんちゃ……」
舌がもつれて、もう上手くしゃべれない。
「悪くないな」
熱い吐息が鳩尾に触れ、ぶるりと腰が揺れた。
「お前の“慎ちゃん”って、めちゃくちゃクる」
「えぇ? 何がく、……やっ」
もう何が何だかわからない。
腰の奥に溜まる快感を逃がしたくて、身体を動かしたいのに。
押さえつけられて、上手くいかない。
「すげぇ、熱くなる」
いつの間にか、坂田くんは自分も服を脱いでいたようで。
ずしりと覆いかぶさってきたのは、筋肉質の素肌。
火照った互いの体温が交じり合う間もなく、
足の間に、長い足が差し込まれ、有無を言わさず開かれて。
初めて感じる彼の固い熱に、全身が慄く。
嵐の真っただ中に放り出されたようだった。
それは、容赦なく波のように襲い掛かってきて、
言葉を、思考を奪い、何度も絶頂へと導く。
わたしたちは、溺れて、浮き上がって、また堕ちて。
幸福な波間を漂い続けた――……