俺様幼馴染の溺愛包囲網
「付き合ってないよ〜。
私、彼氏いない歴実年齢っていう
残念な女の子なの。」

セフレはお付き合いしていると言えないだろう。
間違ってない。
うん。

「や、でも!
俺たち、4人で旅行行ったじゃん。
今年のゴールデンウィーク。
2人、同じ部屋だったよね?」

あー、たしかに行った。
それに、亮平と2人部屋だった。

「それは!
聖くんと雅ちゃんが2人部屋なんだから、
部屋割り、自然とそうなっただけでしょう?」

「……何もなかったって言うの?」

……あったな。

「そこは、まあ、いい大人ですからねー…。」

ツッこまないでそっとしておいて欲しいな。

「第一、今日、こんなに暑いのに
なんで髪下ろしてるの?
さっき、チラッと見えたよ。
キスマーク。」

うわ!するどい!

そうなんだよね。
亮平、絶対どこかにキスマーク付けちゃうの。
やめてって言ってるのに。
盛り過ぎなんだよ。

「見えても言わないのがマナーですよ。」

「だって、付き合ってないなんて言うから。」

「確かに、そう言う関係だけど…。
でも、それだけなの。
それに、亮平の潔癖症知ってるでしょう?
私しか無理だから…

まあ、いわゆる…セフレ、ってやつね。」

「セ、セフレ……⁉︎」

なんだか、驚きすぎて息してないように見えるけど…。大丈夫?
あ、敬虔なカトリック信者さんには
まずいワードだった⁇


「失礼します!」

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