俺様幼馴染の溺愛包囲網
「りょ、へい…」

「あー、お前泣きすぎだ。
まあ、泣かせてるの俺なんだけど。
あのな、泣き止んだらいいものやるぞ。」

ん?どうだ?と笑いかけてみる。

「……なにくれるの?」

お、泣き止んだか?
よし。その前に…一番大事なことだ。
俺は跪く。


「結衣子、研修がおわったら、俺と結婚してほしい。一生お前だけだ。大切にする。」

返事は?
と、問いかける。

「……はい。末永くよろしくお願いします…。」

よし!

「結衣子、左手出して。」

「な、なに?」

聖に付き添ってもらって買った指輪。
雅から結衣子のサイズは確認済みだ。
水色の箱にかかった白いリボンをほどく。
結衣子の前で箱を開ける。

「……これ!」

「本当は、キラキラ光る宝石が付いたのを用意したかったんだ。でも、今はこれ。
ペアリングだ。俺も結衣子と同じものがつけたかったから、申し訳ないけどこれにした。
もちろん、ちゃんとエンゲージリングってやつも買ってやるからな。」

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